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天 球 儀

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蒼天の系譜 【第三幕】 ...08

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【第三幕】 砂塵に舞うは


08







 開かれた窓からさらりと風が吹き込んできた。その風に揺らされたカーテンがふんわりと舞い上がり、静かに落ちて戻っていく。
 砂漠の真ん中に位置したイシスでの風が心地よいというのは不思議だったが、イシス自体が巨大なオアシスの中に納まる様に建てられている所為もあるし、モンスターの侵入を防ぐために施された結界が余計な砂や熱風をある程度防いでくれる役割もあるのだとレンが説明してくれた。
 各々の国の首都にはその土地に応じた結界が張られているのだという。誰がいつ張ったのかは定かではないらしいが、古くから残る国には必ずあるらしい。
 だからなのか。サリの育ったのは開拓民たちが自分たちで開墾した土地だった。自分たちの手で一から切り開き、村を作りほぼ自給自足で生活していた。貧しくはないが裕福でもない。それでも自分たちが生きて行くには十分だったはずなのに、ある日を境に村は急速に貧しくなっていった。
 魔王バラモス現出。それによって魔物は凶暴化の一途を辿り、村にも当然のように魔物が襲ってくるようになった。今まではあっても年に何度か、そんなに強くない魔物が襲ってくるというより迷い込んでくる程度でしかなかったのに、明らかに意志を持って村を襲ってくる。
 高い防壁があるわけでもない、自衛程度の武器や技術ではまともに太刀打ちできない。開拓民である自分たちは守ってくれる国があるわけでも、そんな結界があるわけでもなかった。
 日に日に衰退していく村を前に、商人だった父は村を救うのだとサリが幼い頃に旅立ったまま帰ってこず、村は魔物に追われて大陸の内部へとどんどん追いやられていった。そこはまだ比較的安全だったのでどうにか生活できてはいたが、またいつ村を追われるか分からない。そんな恐怖と不安の中での生活。
 父はいつ帰ってくるかも分からない。もしかしたら死んでいるのかもしれない。あるいはどこかで成功して、村に戻る機会をうかがっているのかもしれない。とにかく何もできずに死ぬのを待つような生活はもう嫌だった。だからサリは村を飛び出した。どうにかしたくて、家族の為に何かしたくて。自分を育ててくれた村の人たちを、守りたくて。


「……レン、さま……」


 目が覚めてしばらくぼんやり風に揺られるカーテンを眺め、喉が渇いていることに気が付いて水を飲もうとふと枕元に視線を向ける。そこではレンが椅子に座って足を組み、手元の本に視線を落としていた。
 どうして彼がここにいるのか。驚いて声を上げたが、喉がかすれて上手く声が出ず、思わずせき込んだところでレンが気が付いてどうかしたかと椅子から腰を浮かせ、枕元に置かれた水差しから水を汲んでくると、起きようともがいていたサリ背中を支えてゆっくり起こし、水を差しだしてきた。
 おとなしくそれを受け取り、乾いた喉に流し込む。ぬるいかと思った水は思ったより冷たく、熱のこもった身体には酷く心地いいものだった。見れば水差しには大量の氷が放り込まれ、よく見ると自分の頭の下には水と氷の入った枕が置かれている。砂漠に氷なんて一体どうして。
 きょとんとするサリにレンが小さく笑い、空になったコップを受け取ると、もう一度サリをベッドへ押し込んだ。


「どう、シテ……ピラミッドへ、行ったんじゃ……それニ……氷、は」


 息苦しさで続けて話をするのはきつかったので、ゆっくり途切れ途切れにレンに話しかける。レンは急かすこともなく、彼女の言葉を一つ一つ頷きながら聞いて答えてくれた。


「あんまリベルティーナが行く行くうるさかったから、俺はサボり。そんな大勢で行っても邪魔だし、ま、たまには休んだって罰当たらんだろ。ふだん頑張って働いてるんだから」


 おどけた様に肩をすくめ、それから、とレンがサリの頭の下にある氷と水の入った枕を小さく叩いた。


「氷はティアラから。この城の一番涼しいところに、そんなにいらんてくらい作って行ってくれたんだよ。帰ってくるまでには元気になれってさ」


 レンはサリの頭を小さく撫でてだから、と微笑んだ。


「何も心配しなくていい。ゆっくり休んで、早く元気になれ」

「どう……シテ?」

「ん?」

「ワタシは……だって……」


 初めて出た村の外。自分の村の文化だけではなく、言葉遣いの違い。初めて自分たちは特殊なのだと知った。そのせいでつま弾きにされ、まともに相手になどされなかった。女だったし、見た目の幼さも手伝っていたせいもあったかもしれないが、村を出てからサリはずっと独りぼっちだった。


「なんでって、仲間だろう? サリの明るさは、うちのパーティには必要だよ。その商売の腕もさ。だから早く元気になって、また旅に出よう」


 捨てられたくなくて、みんなと一緒にいたくて、一生懸命勉強してきた。みんなの役に立てば、一緒にいられると思って。なのにこんな風にみんなに迷惑をかけて、きっと置いて行かれる。捨てられてしまうと思った。なのに。
 弱っている所為もあったかもしれない。目からあふれる涙が止まらなくなり、その涙を見られまいと眉上まで掛布を被ると、レンがそっと頭を撫でてくれた。サリの涙が止まるまでずっと、優しく。その優しさは心地よくもあり、けれど酷く胸を締め付けるものでもあった。
 その優しさの理由が、彼女が"ただの"仲間であるからというだけで向けられているということ。彼が本当に想う人は自分ではないと知っているからこそ、その優しさは勝手だとわかってはいるが、サリにとって辛くもあるものだった。




「あつ~い、くさ~い!! もうやだ~!! なんなのここぉ~」


 密封された空間で響くリベルティーナの声は、やたら反響して耳に響く。そしてそれは全員が同じ感想であるけれど、決して口には出さない文句だ。
 ピラミッドの内部はかなり複雑な構造をしており、知らない人間が入ったらあっという間に迷子になって出口すら分からなくなる。おまけに外の空気を遮断している所為もあり、空気がよどんでいることには違いはなかった。加えてこの蒸し暑さ。砂漠の乾燥した"熱さ"も厳しくはあるが、汗が噴き出てくるこの"暑さ"はそれ以上に容赦なく体力を奪っていく。


「密閉されてるのに熱やかび臭さがあるってことは、人でも魔物でも生物の出入りがあるってことですよね?」


 ぎゃんぎゃんわめくリベルティーナを無視したティアラが、先導役をしているエイルに声をかけた。ランタンを手にしたエイルが振り返り、そうですね、と頷く。


「本来なら熱も湿度も一定に保たれている場所のはずですが、生体の出入りがあるということは、熱や湿気を持ち込む原因になりますから」


 中に入ってだいぶ歩いてくる中で、幾度となく魔物には遭遇している。エイルやヒルデは慣れているらしく、さほど苦労はしていない。そもそも戦闘ごとにリベルティーナが喚いて騒いではユウにまとわりついてくるので、ユウ自身あまり戦闘に参加できていなかった。
 それの所為もあるだろうが、オルテガの息子として認めたくないというのがありありと見て取れるヒルデからは、これ見よがしに呆れたため息をつかれたり苛立ったように舌打ちをされたりするので、肩身が狭いことこの上ない。エイルとヒルデ以外の仲間はいつものことなので、気にも留めていないのが救いだ。


「あーもー疲れたぁ~。足がくたくた~」

「おい、その辺を適当に触んなよ」

「はぁ~? なんでぇ~?」


 流石にかなりの時間を歩いてきたので少し休憩することになり、文句しか言わないリベルティーナが息をつきながら寄り掛かろうとしたのか、壁に手をつこうと手を伸ばした。すぐ横を通り過ぎようとしたカンダタが伸びかかった彼女の手を引っ込めさせようとしたが。


「え」

「ティアラ……!!」

「いけない!!」


 通路の少し先でやや広くなって部屋のようになっていた場所の床がふいに消え、その足元に黒い口がぽっかりと姿を現す。そこには丁度ティアラとヒルデが立っており、突然足元の感覚のなくなった二人がきょとんとしたのもつかの間、銀糸の髪がふっと逆立つのが見えた。
 傍にいたユウが落下を阻止しようと手を伸ばす。それをエイルは止めようとしたが、それより先にユウがティアラの腕を掴み、しかしいくらティアラが身軽であろうと、人一人の体重を支えるほど落下力にあらがうことはできず、そのまま引きずられるようにして三人は穴に吸い込まれ、再び音もなく床は元の位置に戻って何事もなかったかのように静寂が訪れた。


「ちょっと何してくれんの!? やたら触んなって入る前に言われたでしょうが!!」


 何が起こったのか瞬時に判断できなかったセリアが、三人が消えたことでようやく我に返り、ぽかんとしているリベルティーナに鬼の様な形相で詰め寄る。
 確かにエイルたちからピラミッドに入る前に、やみくもに壁や床を触らないようにと言われた。それは侵入者を防ぐために仕掛けられた罠があるからだ。慣れたものでなければそれを回避することは不可能で、だからこその忠告だったはずだが。


「私そんなの聞いてないもん! だいたい、カンダタが急に声かけるからびっくりしてさわっちゃったんじゃない!!」

「へーへーそうですねー俺が悪いんですねー」


 そもそも入る前にきちんと説明を受けた筈なのだから、聞いていないはずはない。リベルティーナが聞く耳を持っていなかっただけの話だ。
 セリアに胸ぐらをつかまれんばかりに迫られ、リベルティーナが剥れてそっぽを向く。傍でカンダタが飽きれて肩をすくめ、ゴメンと手を上げる様にジェスチャーをして苦笑いをしたが、彼が彼女を止めようとしたのは誰の目から見ても明らかだったので、セリアはもういいとでもいう様に嘆息してエイルを振り返った。


「落ちた先は?」

「罠にかかった人間を逃がさない構造になっています。特殊な力も働いていますので、魔法などでも出ることができませんが……我々はピラミッド全ての構造を把握しておりますので、ヒルデが必ずお二人をお連れするはずです」

「どうだかなぁ」


 だから安心しろというようなエイルに、カンダタが軽口を叩いた。それを聞き咎めたエイルが、どういう意味ですか、と剣を含んだ視線をカンダタに向けた。


「あのヒルデとかいうお嬢ちゃん、ユウの事心底嫌いみたいだし。置いてこうと思えばできる立場だよな」

「我々を愚弄するのですか」

「あんなにあからさまに突っかかってこられたら、信用しろと言われても無理だろう」


 嘲笑するように口の端を釣り上げたカンダタに、エイルは反論しようとしたようだったが言葉が出てこなかったのか、そのまま勢いをそがれて深く嘆息した。


「確かに……彼女は幼い頃に出会ったオルテガさまに憧れて城へ上がりました。あの方への憧れや期待が強すぎるのです。ですから……こう言っては何ですが、期待を裏切られたのでしょう。私も申し訳ありませんが、彼がオルテガさまのご子息だとは思えない」

「頼りないってか。まぁ、わからんでもないな」

「ちょっと!!」


 同意しないでよ。ぎろりと睨みつけてくるセリアを一瞥し、カンダタが肩をすくめて苦笑した。


「ただ強いってだけなら、そんなもん頑張りゃ大体どうにでもなんだろ」

「どういう意味ですか」

「敵と戦うだけが勇者じゃないって事」

「意味が分かりません」


 人を小ばかにしたようなカンダタの態度に、エイルが憮然として答えた。けれどカンダタはそのまま、そうだろ? と悪戯っぽく笑いながらセリアを振り返った。送られた視線の意味を理解したセリアが一瞬きょとんとした後、呆れたように笑って首肯する。


「頼りにならないかどうかは、あの子たちが戻ってきたらわかることね。こんなの連れて歩いてたら命がいくつあっても足りないし、私たちは私たちでさっさと先に進みましょ」

「こんなの!? いま、こんなのって言ったぁ!! あぁ~ん、ひどぉ~い!!」

「置いてくわよ」


 釈然としない表情を浮かべているエイルに、セリアが肩をすくめながらリベルティーナを指さす。エイルもそれは同感だったよで、そうですねと当たり前のように同調したので、リベルティーナがますます甲高い声を上げて喚いた。
 普段ならユウがなだめ役に出て来るところなのだが不在の今、彼女を相手にしてくれる人間がいるわけでもなく。あるいはカンダタが買って出てくれそうなものではあったが、さすがにかばう気にもなれなかったのか彼にすら相手にされないリベルティーナは、本当に自分を置いて先へ進み始めてしまったエイルたちの後を渋々追いかけた。
 しかしその後も彼女は余計な罠を踏んでは迷惑をかけ続けた。しかも本人はわざとではないのかと疑いたくなるほど絶妙なタイミングで、嫌がらせのようにことごとく触れてはいけないトラップを発動させ、ようやく目的の階層へたどり着いた頃には、セリアもカンダタも彼女を責める気すら失せていた。そしてとどめに。


「なんというか……なぜ彼女の様な人間があなた方のパーティに?」

「一緒にしないで……」


 エイルが心の底から理解できないとでも言いたげな表情を浮かべてセリアに聞いてきたので、額に手を当ててセリアがぐったりと呻く始末だ。


「そもそもあの子は」

「ねーねー、これ開けていい~?」


 苛立ったように息を吐き、怪訝そうな顔をしているエイルにセリアが向き合ったところで、リベルティーナの呑気な声が響いた。
 誰の所為でこんなしなくてもいいような説明をさせられていると思っているのか。たまりかねたセリアが振り向いたときにリベルティーナが手をかけていたのは。


「ちょっと! それ棺でしょう!?」

「棺って事はぁ~ミイラが入ってるんでしょ~? ってことはぁ、お宝も一緒に入ってるって事よね~?」

「えっ……えぇ、まぁ……ここは王家の墓所ですから、当然高貴な方のご遺体が安置されていますし、それなりの装飾品はもちろん一緒に入れられてはいますが……」

「無駄に変な知識はあるのな」


 なぜかうきうきとしているリベルティーナにカンダタが苦笑いを浮かべる。確かにエイルの言う通り、今セリアやカンダタのいる空間はかつては王家の人間の遺体安置の為の部屋だったのだろう。しかし施錠痕はあったものの肝心の鍵はどこにもなく、開きっぱなしになっていたところを見れば、すでに盗掘された後であろうことくらい予想できる事だ。


「ですから開けても何も……」

「一つくらいあるでしょ~。どれどれぇ?」

「……れだ……」


 止めるエイルの言葉に耳を貸すでもなく、リベルティーナは石棺の蓋に手をかける。思ったよりも重くなかったようで、非力な彼女の力でも案外簡単に棺の蓋が少し動きはしたが。


「なんか言った?」


 石の擦れる音に交じって聞こえた無機質な音とは別に、微かに耳に届いた人の声色のようなものにセリアがカンダタを振り返る。しかしカンダタは肩をすくめて首を振った。
 ではどこから。怪訝に思ってリベルティーナへ視線を戻すと、棺の蓋をずらそうと躍起になってるリベルティーナの向こう側で、何かの影がゆらりと揺れた。思わずぎくりとしてセリアが剣の柄に手をかけ、いつでも抜いて切りかかれるように重心を落とす。


「……だれだ……」

「今の聞こえた?」

「聞こえた聞こえた。ていうかヤバい雰囲気」


 見ろこの鳥肌。カンダタが言いながら腕をまくってわざわざ見せてきたが、同じ気配をセリアも感じていたので見る必要もない。魔物の気配ではない。かと言って人間の気配ともいえない。背中に走る悪寒はそういう類の物ではなかった。強いて言えばそう、夜中の墓地で感じる気配とでもいうのだろうか。もともとここはそういう場所ではあるのだが、声が聞こえてきてからその寒気はますます強くなった。


「そこどきなさい!! リベルティーナ!!」

「もぉちょっとぉ~~っ!!」

「っ……ほんっとに救いようのないバカねあんたはっ」


 リベルティーナの向こうで揺れているだけだった影が突然、彼女に向かってその影を広げた。セリアは声を上げたが、全く気が付いていないリベルティーナは、相変わらず棺の蓋を開けようとうんうんと呻っている。
 少しくらい人の言うこと聞きなさいよ。セリアは顔を歪めて舌打ちすると、手にしていた剣を引き抜き、リベルティーナに覆いかぶさろうとする影めがけて切り込んでいった。


「きゃん!!?」


 棺にかじりつくリベルティーナを突き飛ばし、セリアが剣をひらめかせる。影だと思っていたが、暗がりに紛れていただけで確かに手ごたえがあった。切りつけられた影は悲鳴を上げることもなく、しかし仰け反りはしたが、すぐに緩慢な動作で体勢を戻してきた。
 駆け寄ってきたエイルがその陰に向かってランタンを差し出す。とたんにリベルティーナが悲鳴を上げた。


「ミイラがうごいたぁぁぁああ!!!?」

「我らの……眠りを……妨げる者は……だれだ……」

「こいつが声の主!?」

「バカいうな、周りを見ろよ。こいつ”ら”だろ……」


 時間の経過の所為か体に巻き付けられた包帯はくすみ、ぼろきれのようにところどころ垂れさがってはいるが、しかしそれは明らかに安置されていた遺体だということは明らかだった。それが他の棺からも次々と起き上がり、這いずり出てくる。


「説明してよ、エイル?」

「こんな……見回りで何度もここには来ていますが……こんなことは……私も初めてです」


 じわりじわりと数を増やし、セリアたちを取り囲む様にミイラたちが迫ってくる。
 引きつった笑みを浮かべながら横で震えあがっているエイルにセリアが声をかけると、エイルも必死な形相で首を振って、だからどうしたらいいか分からないとでもいう様に眉間に皺を寄せてセリアを見てきた。
 魔物といえば魔物なのだろうが、その辺に出没するような類の魔物とはどこか違う気がした。殺気というよりは、怒りに近い気配を感じる。ならばそういうことなのだろう。


「怒ってる、みたいね」

「ななななんでっ!?」

「墓を荒らしたからだろ」

「わわわわ私だけじゃないじゃないっ!? もっともっとまま、まえからっ……」


 そう。もっとずっと前から、彼らの墓所は暴かれ続けていた。生前のすべての苦痛から解放されたはずだった。安らかな眠りを約束されたはずだった。なのに。だからこれが限界だったのだろう。最後のタガを外したそれが、たまたまリベルティーナだっただけだ。


「話を聞いてくれる連中でもなさそうだしね」

「やるしかねぇなぁ」


 言いながらセリアが剣を構えなおす。カンダタが腰の短剣を引き抜き、それを見たエイルも覚悟を決めた様に口元を引き締め、自分の剣の柄に手をかける。
 それとほぼ同時に、じりじりと距離を詰めるだけだったミイラたちが、一斉にセリアたちに襲いかかった。



20180402 初稿
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